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CPT「キリスト者平和つくりチーム」の設立の経緯 [平和をつくる者]

2006. 3/19 のブログで、
『CPTワーカー、トム・フォックス兄の召天の連絡に接して』
■ CPTワーカー、トム・フォックスさんの殺害、遺体発見のニュース ■
の文章の最後に、『キリスト者平和つくりチーム(CPT)』の設立にいたる経緯を記した、ハロルド・ジャンツ先生の文書 『キリスト者平和つくりチーム(CPT)』 —フランスでの「メノナイト世界会議」でのメッセージを期に発足— を入れましたが、長文の文末でしたので、改めてブログにアップします。

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■CPT:キリスト者平和つくりチーム(Christian Peacemaker Teams)とは、
1984年のストラスブール(フランス)で開催されたMWC(メノナイト世界
会議)の会議での、ロナルド・サイダー師の呼びかけに答えて1988年に
メノナイト/アナバプティスト/平和主義の諸教会の協力によって創設された
「平和をつくりだす」ための働きを進めている団体です。
現在、中米、パレスチナ、イラクなどの紛争地域で、非暴力の活動をしています。
東部メノナイト大学の「 "Conflict studies in EMU's Center for Justice and
Peacemaking" (正義と平和構築)」の講座をはじめ、メノナイト関係の大学など
で、「 "VORP" (被害者・加害者の和解プログラム)」などの学びや訓練を受け、
まさに、いのちをかけて、争い合うグループの中に割って入り、和解と「平和を
作り出す」ために働いています。

<CPT:キリスト者平和つくりチーム>
http://www.cpt.org/index.html

■東部メノナイト大学  Eastern Mennonite University
"Center for Justice and Peacebuilding"
 http://www.emu.edu/cjp/

■フレズノ・パシフィック大学  Fresno Pacific University 
"Center for Peacemaking and Conflict Studies"
http://peace.fresno.edu/mission.php
 http://peace.fresno.edu/

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*<カナダの「メノナイト・ブレザレン協議会」のサイト>
( Harold Jantz 先生の文書 より /
原文:the "Winnipeg Free Press", December 4, 2005.)
http://www.mbconf.ca/news/cpt-history.en.html

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『キリスト者平和つくりチーム(CPT)』

フランスでの「メノナイト世界会議」でのメッセージを期に発足

筆者:ハロルド ジャンツ

「キリスト者平和つくりチーム」が世界のどこかで人質に捕られて、その命が危険にさらされていることを知らされるのは、恐らく避けられないことであった。
現在、イランにて、その状況下にある4名のグループは、自らを「正義軍の剣」と称する集団によって、11月26日にバクダッドにて囚われの身となった。
4名のうち2名は、カナダ人のジム・ロニー氏とハーミート・シン・スーデン氏、イギリス人のノーマン・ケンバー氏、アメリカ人のトム・フォックス氏である。

CPT(キリスト者平和つくりチーム=Christian Peacemaker Teamsの略、以下CPTと記す)の始まりは、1984年フランスのシュトラスブルグで開催されたメノナイト世界会議の閉会近く、土曜日の朝の集会の時であった事を、私は鮮明に覚えている。講演者は当時、メノナイト系の“Brethren in Christ”(注:日本では、キリスト兄弟団(けいていだん))の学び舎、フィラデルフィアのメシア大学で教授ならびに平和運動家であったカナダ出身のロン・サイダー氏で、テーマは、「平和 —神の民の和解—」であった。

 サイダー氏が、その週に語った全ての言葉には、まるで電気が帯びたように、聴衆に大きな衝撃を放った。

サイダー氏は次のように語った。

「殉教、移民、宣教活動という過去450年を経て、シャローム(平安)の神は、20世紀の終わり、その歴史における約束の時に、我々アナバプティストを用意されていたのです。」

「これからの20年は、最も危険です。恐らくは、人類史上、悪や暴動が一番はびこる時代になるでしょう。しかし、我々が十字架を抱いて、和解しようとするならば、神に従う人々は、世界の歴史の線上に深いインパクトを与えることでしょう。」

「それは、我々にとって、最も素晴らしい時間となり得ましょう。世界は、これ以上我々からのメッセージを必要とせず、これ以上、オープンにするものもなくなるでしょう。けれども今こそ、イエス様が平和への道であられるという我々の信仰の故に、全ての危険を冒す時なのです。我々がそう信じているのなら、これまで話して来たことを自らが行動に移す時なのです。」

シュトラスブルグでの会議の2年後に、サイダー氏の呼びかけは、CPT(キリスト者平和つくりチーム)の結成に至った。

サイダー氏は、無謀とも言えるような以下のようなアピールを打って出た。

「我々は、無数の死をも覚悟しなければならない。武器を手に平和を訴える者たちは、命を惜しまなかった。誇りと勇気に満ちて、彼らは自らの命を捨てた。幾度も、幾度も、彼らはその明るい未来を犠牲にして・・・・・」

「もし、我々の多くが劇的に、勇敢に平和と正義の新たな英雄然として、犠牲になる覚悟がないのなら、我々が語って来たことは何ら意味がなかったと、うなだれて告白すべきである。もし、我々が争いを減らすために、新しい非暴力的措置を展開しないまま、死んで行くなら、十字架は剣の代わりを果たすと語って来たことが、全く意味なきことであると告白しなければならない。」

1984年にサイダー氏が講演した頃の世界情勢は、北アイルランドの暴動、中近東での緊張情勢、南アフリカのアパルトヘイトの崩壊、アメリカとソ連の、自国こそが一番正しいとするイデオロギー合戦、中央アメリカ、アフガニスタン、フィリピンやポーランドの「人民の正義と自由への夢」の時代であった。

サイダー氏の特別な呼びかけは、「仲介人」を買って出る人・・・つまり、敵対する両者の間に入って、和解、平和、正義の証人となりたいと願う人々に向けられた。彼の講演に続いて、ディスカッション(話し合い)グループは、「急進的な」「魂の追求」「我々への預言者」というような言葉を用いて、何か具体的な事を、サイダー氏の呼びかけから導き出さねばならないという意見に到達した。それは、まるでサイダー氏が、その週全体に焦点を当てていた事の結果のようであった。

何かをしなければならない・・・・・・こうして、「キリスト者平和つくりチーム」は発足した。

発足後20年の間に、CPTは様々な方向に向けて、戦略を展開して来た。その記録文書は、非暴力的調停の地域の取り組みに協力できる国際チームへの訓練について説明している。それは、世界が広範囲に、もっと正義への関心に目覚めるように、公に、でも非暴力的にCPTが正義の仲介となれるように。また政策を立てる人たちの重要な代弁者としての役割を担う為に、地域の議会や団体と共に働く「平和つくりチーム」を築く為の訓練などである。

その発足以来、CPTは、チェチェンやボスニア、イギリス、北米やカナダ、アフガニスタン、パレスチナ、メキシコ、コロンビアやプエルトリコで働くチームを与えられてきた。

地元、北米では、CPTは数年もの間、ケノラ地区にチームを有し、古来インディアン(アメリカ原住民)居住区において、独占的に伐木搬出業を行って来たアビディビ統合体に対して、その被害を受けているグラッシー・ナロウズのインディアン集団を援助して来た。
ノバ・スコティア居住区では、司法局の決定で、ロブスター漁をする原住民に有利になるようにと最高裁が定めた年2回の漁獲期の為に、バーント教会でCPTチームが与えられた。

CPTチームは、過去10年の間、ガザ地区とパレスチナ西岸地域に足を踏み入れ、真実を語り、文書を発行するという役割を果たしながら、イスラム世界で多くの尊敬を勝ち得た。CPTの仕事の大半は、一般市民へのインタビューや、より力を持ったグループの行動が、イスラム教徒たちにどのような影響を与えているかを報告することである。

これがイラクで、人質となっているCPTへの擁護の声が、どれほど強く、どれほど首尾一貫したものであるかの理由である。人質についての安否を気遣い訪れて来る人たちは、囚われの身の彼らが、戦争に反対し、弱者への擁護がゆるぎない者たちであることを理解している。

彼らは、スパイとして、また、アメリカやイギリスの武力行使の擁護者としてイラクに居るのではないのである。
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Harold Jantz is the former editor of the "Mennonite Brethren Herald" and founding editor of "Christian Week".
This article first appeared in the "Winnipeg Free Press", December 4, 2005. Used by permission.
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以上

訳責:岡本信子

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<参考文献の紹介>
『平和つくりの道』 ロナルド・サイダー著 
 原著: "Christ and Violence" 1979
     "Nuclear Holocaust and Christian Hope" 1982
      - A Book for Christian Peacemakers -
  棚瀬多喜雄 編訳/棚瀬江里哉 共訳  
  いのちのことば社(2004.4/20 発行)
http://www.wlpm.or.jp/pub/1596/index.htm

<Amazon>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4264022223/250-9995303-6827452

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牧師  井草晋一    http://homepage.mac.com/s_igusa/

◇地域社会に根ざし、キリストの福音を伝え、平和をつくり出す◇
         『愛といやしの共同体』
日本メノナイト・ブレザレン教団   能勢川キリスト教会
〒666-0155 兵庫県川西市西畦野字餓景 6-1
TEL. & Fax. 072-794-3537
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平和つくりの道

平和つくりの道

  • 作者: ロナルド・J. サイダー
  • 出版社/メーカー: いのちのことば社
  • 発売日: 2004/05
  • メディア: 単行本


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